BRAVO!エデュケーションズの菊地です
昨日、継続クライアントさんとのコーチングセッションがありました。
私のセッションでは毎回の最後に、
「今日のセッションで何が一番心に残りましたか?」
と、クライアントさんに振り返ってもらうことにしています。
セッションを通した
心の変化、動きなどを自分自身で感じてもらうためです。
昨日のクライアントさんは、
「相手へのこちらの期待が勝手に大きくしてしまっていて、知らず知らずのうちに、相手の変化を強く求めてしまっていました」と振り返られました。
「期待」と「求め」の違いとは・・・?
「相手によくなってほしい」と思いやることは大切なことです。
相手の毎日の生活や暮らし、人生がよいものであってほしいと願うことならば。
でも、
自分のその想いが強く大きくなってしまえば、
それは、
「相手に(私が望むような状態に)よくなってほしい」
という極めて自分勝手ものになってしまいます。
「期待」じゃなくて、「求め」になってしまう。
求めると、
相手が自分の思うような状態じゃないことを、非難する。
そして、それはどんどん拡大して、
自分にとっての大きなストレスになる、しかも勝手に(笑)
そう、勝手なんですよ、あなたの。
相手はあなたの勝手な求めなんかにはおかまいなしですから。
「求めない」
決して、相手に期待しないことじゃないし、
諦めることでもない。
相手がより良い毎日、より良い人生を送れるように心から願い、
相手が主体的に仕事や生活を良くしようと生きられるように、関わることが大事。
求めてしまうと、
その通りにならない(なってくれない)ことがストレスになっちゃう。
リソースに気づかせる
どんな人にも、
それまでの人生があり、人生への価値観を持っています。
その人の持つ強み(=リソース/資源)も必ずある。
でも、自分自身のリソースって、なかなか気づくことができないのも事実。
相手によくなってほしいと思うのであれば、
相手に、自分自身のリソースに気づかせてあげればいい。
★自分のことが好き
★信頼できる人がいる
★自分は役に立てている
アドラーは「幸福の条件」として上の3つをあげています。
相手への「期待」を込めて、
コミュニケーションを通して、
相手がこの3つの条件を満たせるようになったとき、
相手は、もっともっとよくなります、自分の力で。
上司と部下、
夫婦・・・・・
そこに必要なのは「期待」。
「期待」と「求め」は、このように違うのです。