風土・体質・意識

皆さんこんにちは!

今日も、

良く変わりたい人

ゴールに向かおうとしている人の

背中を押します!

BRAVO!エデュケーションズの菊地修です

 

今日も朝から冷たい雨が降り続いています

台風がきてますが、

大きな被害がないことを祈ります。

 

今週は顧問先企業の出張研修で、またもや仙台に滞在してました。

帰京した夜、

新幹線から下りたときの寒さと言ったら、

北の仙台よりも低気温で雨で・・・(;´・ω・)

そういえば、

ここのところずーーーっと雨。

来週の水曜日には関東地方に晴れ間が出る予報ですが、

それも一時的。

しかも水曜日から秋田・仙台・山形と出張が続くから、

もしかしたら雨雲と一緒に北上かも。

 

さて、

今日のテーマは「風土・体質・意識」です。

またもや出た企業の不正。

その対策について個人的見解をお話しようと思います。

どうぞ、お付き合いくださいね。

 

不正であるという認識も薄れてしまう

企業の風土

日産、神戸製鋼という、

日本経済をけん引している企業による不正が発覚したことは、

皆さんご存知でしょう。

今朝の朝刊でも続報として大きく扱われています。

神戸製鋼は、

データ偽装・改ざんの隠ぺい、

調査の妨害、

安全宣言後の<再発覚>、

そして最高経営責任者の社長は体調不良で会見欠席。

日産自動車は発覚後の動きは素早かったものの、

「現場管理者どうしのコミュニケーション不足が原因」

という社長の見解は他人事としかとらえてないような、あきれる内容。

再点検のため出荷停止となり、

注文していたユーザーのもとに届くのは大幅に遅れる見込み。

メーカーもお客様もどちらも気の毒だけど、これも自業自得だろうなぁ。

 

企業不正は皆無にはならないのかもしれないけど、

今回の2社のように、

エンドユーザーである我々の安全を脅かす恐れのある事態は、

不正の中でも特に大きな問題だと考える。

 

ものづくりニッポンを代表する2社なのに、

なんで、こういうことになってしまうんだろうか・・・?

システム上の問題ではなくて、

そのどちらも<ヒューマンエラー>であって、

人によるものだから、始末に負えない。

 

風土も体質も意識も

長い年月をかけて形ができるもの

両者に共通しているのは、

「何年も前から、当たり前のように行われていた」

ということ。

優秀な社員がそろっているだろうに、

そのうちの誰も、

自分たちの悪事を正そうとしなかったのだろうか?

悪事だという意識もなかったのだろうか?

気づいてはいたけど、

自分の会社が、

「言ってもムダ」とか、

「言えない風土」だったのだろうか?

 

皆さんは、どう思いますか?

 

最終的には経営者の責任なのは間違いないけど、

経営陣が責任を取って辞任して幕引き・・・とはならないんです。

発覚前の高評価なんか、吹っ飛んじゃうから。

そこで働く人たちにも大きな影響が及ぶんですよ。

今回の不正によって業績が急降下するだろうから、

給与・待遇にマイナス反映されるだろうし、

場合によっては人員削減のあおりをうけるかもしれない。

それに外からは、

「あ、あの不正の会社」

という目で見られることになるから。

つまり、

経営者の責任だけでは済まないってこと。

 

組織の風土・体質は、

そこで働くすべての人の意識によって作られていることを、

もっと心にインプットする必要があると思う。

「自分は末端の人間だから」とか

「経営者や管理者が決めてやってきたことだから」とか思ってたら、

それは大きな勘違い。

風土も体質も目には見えないものだけど、

その会社に所属する限りは、

役職や立場に関わらず、

その醸成に少なからず関わっていることを知ってほしい。

 

友人に、

東芝に勤務する人がいて、

先日、その状況を聞く機会があったけど、

「もう、悲惨」

の一言に尽きるものだった。

その友人いわく、

「長いものに巻かれてきたことを後悔してる」と。

東芝も、

日産も神戸製鋼も、

経営のリセットを強いられるのは間違いないけど、

汚名返上から名誉挽回までの道のりもまた、

長く険しいものになるのは間違いない。

組織風土・体質が作られるのにも長い長い時間がかかるように。

 

こんなふうにならないためには、何ができるだろうか・・・?

 

「立ち止まる勇気」と

「これでいいのか?」の意識づくり

今回の不祥事報道に触れて、

「馬鹿な会社だ」

で終わってしまってはいけない。

組織の風土と体質、

そこで働く人の意識に問題があったことは一目瞭然。

それはそうとして、

自分事としてこの問題を捉えたときに、

「明日は我が身」であることを自覚し、

その防止に、自分に何ができるだろうかと考えることが大切だと思う。

組織風土を作るのは「自分でもある」と認識して、だ。

 

毎日決まったことを繰り返し続けているうちにも、

組織の風土は作られていく。

誤った方向に進み続けていても、

そのチェックや検証をする機会を持たなければ、

どんどんマイナスの道を歩き続けてしまう。

そして、それが「おかしい事」と気づかなくなってしまう。

 

組織には、

品質管理や安全管理、

コンプライアンス管理と言ったセクションを持つところもあるけど、

日産や神戸製鋼にだって、当然あったはず。

あれだけの大企業だから。

でも、

それが機能しないくらいに悪い風土が出来上がっていたんじゃないか。

 

極論ではあるけれど、

規模の大小にかかわらず、そんな会社でも、

一度、業務をストップしてチェック&検証するくらいの気概でないと、

問題の根っこの部分まで見ることはできない。

 

あとは、

チェック&検証を行う頻度を増やすこと。

チェックして、

問題がなければ、それでいいのだから。

 

「業務をストップするなんて現実的ではない!」

とお考えの方もいるだろうけど、

僕は言いたい、

「じゃぁ、どうするの? 何ができるの?」と。

 

私たち自身の毎日の生活や、

その積み重ねである人生も、

誤った道に気づかずに(気づこうとチェック&検証せずに)進むと、

困ったことが、起きるべくして起きる。

だから立ち止まって内省すること!

それができる人が増えれば、

そういう人が組織に多くなれば、

こんなことは起きないから。

 

定期的な内省が、いかに大切か再確認してもらえれば幸いです。

コーチングは、そのためにあります。

 

天気がよくないけど、

良い週末をお過ごしくださいね!

 

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