人材育成が目指すものとは

好きなこと、得意なことを仕事に活かせている
与えられた仕事が好きだ
勤務先や職場が働きやすい
こんな状態の人ばかりならいいですよね
現在の自分の働き方や仕事の内容、また職場に
皆さんは、どれくらい満足しているでしょうか?
10点満点で考えたときに、何点つけられるでしょうか?
10点? 8点? 6点? 5点? 3点? 2点? 0点?
自己評価はあくまでも個人の捉え方次第ですから
高得点の人もいれば、厳しくつけた人もいるでしょう
でも
それが自己満足であったとしても
今の仕事や働き方に高い満足度を感じているのであれば
それはとても幸せなことです
そんな人が多いと
社会はもっと過ごしやすくなるはずですよね
では、
会社・職場や仕事に不満足を感じている人は
その原因がどこにあると考えているのでしょうか?
仕事の内容が自分に合わない
仕事のスキルや知識が不十分で不安
給与などの待遇面が不満
勤務先・職場の人間関係がうまくいっていない
などなど
ほかにもあるでしょうね
人材育成の方法はたくさんありますが
その目的とは
働く上で感じている不満や不安を取り除くことだと、私は考えます
目標達成や成功までのステップ

成功に向かうステップを考えてみましょう
重要度の高い順番に
1.仕事や働くことへのモチベーションを高める(心のあり方を整える)
2.必要な知識・スキルを入手する
3.行動方法を知って、実践する
4.行動を検証する、ときに修正を加える
5.さらに行動・実践を続ける
これが成功への道であることは間違いありません
人材育成とは
対象となるそれぞれの方の現状に必要なことが
モチベーションアップなのか
スキルアップなのか
行動実践への動機付けや背中を押すことなのか
を見極めて
1on1だったり
OJTだったり
集合研修だったり
という手段によって進められるべきものです
私がこれまで指導や支援させていただいた経験から
「モチベーション(の高低)」が
仕事への満足度・不満足度に絶対的な影響を与えると確信しています
簡単に言うと
モチベーションが高ければ
知識もスキルもどんどん吸収して自分のものにできるのです
ところが
仕事や業務に必要なスキルアップだけを指導することが
人材育成だという誤った考えで行われている教育研修の多いことと言ったら・・・
残念です
モチベーションが低い状態のの方に
知識やスキルをどんなに詰め込んでも
ザルから流れ出る水のごとし、です
モチベーションアップの研修や指導と
スキルアップの研修や指導は、まさに車の両輪であり
特にモチベーションアップは「駆動輪」と位置付けられます
つまり
成功へのステップをけん引するのがモチベーションだということです
モチベーションに影響するものとは

皆さんは
自分のモチベーションを上下するのは何だと思いますか?
そのときの体調もあるでしょうが
実は一番強く影響するのは「人間関係」だと考えられています
勤務先の上司・同僚・部下との人間関係
取引先の担当者との人間関係
プライベートなら
家族やパートナーとの関係性
友人や大切な人との関係性 などが
働くモチベーションに大きく影響しています
心理学者アドラーも
「我々の悩みのほぼすべては人間関係に起因する」と言っていますね
では、この人間関係(良くない)を切れるかと言えば
仕事の関係がないのであれば「意図的に疎遠になる」ことはできますが
勤務先・職場となれば、関係を切る方法は一つしかありません。
あなたが職場をかえることですね
社内の部署異動も手段の一つかもしれませんが
大企業でない限り、部署がかわっても「合わない人」との接点は継続しますからね。
関係を切らずに(切れないから)関係性を良くするには
相手の方への「あなたの接し方」を変えるしかありません
相手は変わってくれませんからね
ご自分にもあるように、相手にも価値観があります
価値観も似ているようでも「完全に一致」なんていうことはないし
両極に相対することもあります
これが「タイプの違い」です
あなたとうまくいかない方は
あなたの人格を否定しているのではなくて
あなたのタイプと合わないだけなのです
だから
コミュニケーションの方法も
そこで使う言葉も
あなたにとっては苦痛なこともあるのです
相手が発する言葉は
相手にとってあなたを攻撃する武器ではなく
相手にとってのコミュニケーションの道具
その道具が、あなたにとっては合わないだけ
誰にでも人当たりが好くて
敵も作らない人もいますが
こういった人たちにも合わない人はいるのです
でも心の中で「自分とは(タイプが)違う人だから」と割り切っているものです
ま、このあたりは私の研修やコーチングでお会いする機会がありましたら
もう少し詳しく説明しますけどね
会社や仕事が好きな人が増えれば、社会はもっと良くなる!

こういった考え方に基づいて人材育成を進めると
「この会社が好き!」「仕事が好き!」
と感じることができる方が確実に増えてきます
人材育成の目的は(再度お伝えしますが)
働く上での不満や不安を取り除くことです
その方法は
モチベーションアップの方法をそれぞれが知り
行動を実践することです
仕事や働くことは易しいことばかりとは言えませんが
今の社会では
「きつい」「辛い」「面白くない」と感じる人が多すぎて・・・
でも
働く喜びを知ると
仕事も働くことも
「働きがい」につながってきます
企業や職場の育成担当の方は
この本質を見逃さずに人財育成を進めていただきたいと願っています
2018年もこのブログに合付き合いいただき、ありがとうございました
また来年も、どうぞよろしくお願いいたします
良いお年を!!

