コーチング(その2)

コーチングは万能ではない
機能する領域と機能しない領域がある

前回は
コーチングの目的や効果の概要をお話しました
https://k-sogo.jp/blog/archives/1905

あれだけ読んでいただくと
コーチングはいかに効果的で
どんな場面でもどんな人にとっても有用である・・・
と思われてしまいそうですので、
今回は
「コーチングは万能ではない」
ということを説明したいと思います

コーチングは
クライアントの目標達成(「こう在りたい」の実現)に向けて
コーチとの対話を通して
自分の思考や行動の特性や習慣(癖)を知り
内側に眠る才能に気づき
行動を変えてみる決意をして
前進していく・・・

そして
自分が変化できたことが小さな自信を生み
その自信がエンジンとなって
また次のステップへと進もうとする

この繰り返しでコーチングの成果が得られるとお話しました

目標の内容や
クライアントにとっての目標の難易度にもよりますが
1度や2度のコーチングで自走できるようになったり、
ましてや目標を達成することなどないと言えます

これまでやってこなかった
自己を見つめ直すなど
自分の内側に向き合う作業によって
成長の変化が現れることを目指すのですから
コーチングの解説書を読んで
「わかった」とはなっても
簡単に「できる」とはなりません

つまり
コーチングによる目標達成には
時間がかかる
のです

ですから
緊急を要する問題とその解決が必要な領域には
コーチングは機能しません

組織においても
家庭内においても
急いで手を打たなければならないことがありますが、
そういうケースではコーチングではなく、
組織なら部下やメンバーへの指示命令が必要ですし、
家庭でならば親から子への教え(ティーチング)が機能しますよね

コーチングは
指示命令やティーチングが機能しない領域を担う

相手に行動を求める方法として
コーチングとは明らかに対極に位置付けられるのが
◎指示命令
◎ティーチング
です

いずれも主体は
指示命令する人と教える人であって、
コーチングの主体は常に「自分」であり「私たち」であるところと
大きな違いがあります

指示命令・ティーチングは受動的
コーチングは能動的(主体的)

また別の面で考えると、
新たな行動を起こすには
<知識>と<意欲>が必要ですが
コーチングは
行動する意欲はあるけど
その方法が自分に備わっていない人 に特に機能します

意欲もなくて
知識も不十分という人にはコーチングは機能しにくく、
ティーチングでリードしていくことの方が機能すると考えられています

コーチングは万能ではない
と考える理由は、こういったところにあるのです

指示命令・ティーチングは即効性がある
(自分が納得できるかどうかは別として)
コーチングは効果が出るまで時間を要す

指示命令・ティーチングは熱しやすく冷めやすい
コーチングは持続性が高い

指示命令・ティーチングは行動を求める
コーチングは行動を促す

などなど
それぞれのメリット&デメリットがあるのです

その優劣を比較することに意味はなく、
ケースバイケースで
機能する方法を選んでいけばいいのではないでしょうか

コーチに求められるのは
「相手には必ず成長の可能性がある」
と思い続けること

コーチングを実施する前提として
クライアントの「成長の可能性を信じること」が存在しています

極論すると
誰にでも「成長の可能性はある!」ということですが、
その期待と信念がコーチングを成立させるとも言えるでしょう

特に
本人の内側に眠る才能には
本人が気づいていない場合がほとんどですが、
実は「使える才能」である場合が多いのです

「使える」というのは
本人が生きていくうえでの強みであり
壁を乗り越えていくための武器になり得る才能のことです

対話によって
クライアントの思考や行動のパターンや習慣を知り、
そこに隠れている「使える才能」を見つけられたら
クライアントにとってもコーチにとっても幸せなことです

それが、
目標(「在りたい姿・状態」)に向かう上での自信になりますからね

少なくとも私は常に
そういう思いでクライアントさんにコーチングしています

コーチングは
「I(私)」でもなければ
「YOU(あなた)」でもなくて
常に
「WE(私たち)」

一緒に考えながら
一緒に前進しましょうね ということです

続きは、また次回で

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